映画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」 楽しいけれど設定ガバガバ

2024年10月3日

邦画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」を観ました。
なかなか面白かったです。

あらすじ

2014年、40年ぶりにその“モナ・リザ”が再び来日する。“万能鑑定士Q”の店主・凜田莉子(綾瀬はるか)は、ルーヴル美術館のアジア圏代理人である朝比奈(村上弘明)から、警備強化のための臨時学芸員として推薦される。莉子に惹かれ、密着取材を続ける雑誌記者・小笠原悠斗(松坂桃李)と共にパリへ向かった莉子は見事ルーヴル美術館で行われた採用テストに合格する。“モナ・リザ”の真贋を見分け、守るための“見る目”を養うべく、もう1名の合格者となった、流泉寺美沙(初音映莉子)と共に、真贋の権威であるリシャール・ブレ(ピエール・ドゥラドンシヤン)の講義の下“モナ・リザ”のことだけを考え、ハードな訓練を続ける莉子。ところが、やがて莉子に異変が起き始める。“モナ・リザ”について知れば知るほど、激しい頭痛に襲われ、今まで持っていた鑑定能力が失われていくのだ。莉子の窮地を知り、“モナ・リザ”の謎を探るべく奔走する小笠原。しかし…。そんな莉子と小笠原をあざ笑うように“モナ・リザ”の瞳の中の文字が怪しく光る。

大作を感じさせるのですが、いろいろなところで若干ピントずれのような感じを受けました。
この映画は、根拠のこだわりが薄すぎるように思います。

梨子との出会いで、理屈詰めで宝石ギャラリーの強盗を見破ったのは見事です。

けれどルーブル美術館の学芸員に選ばれたが、フランス語対策を美術商側がしてくれないのも違和感があるし、特殊な暗記法でフランス語を短期間でマスターしてしまうのもストーリー上、違和感を覚えます。

ルーブル美術館のトレーニングに違和感を覚えていたら、ああということもあります。
ストーリー上どんでん返しが多く、その根拠を求めることがちょっと薄かったです。

邦画「万能鑑定士Q モナ・リザの瞳」 2014年

評価:★★
監督:佐藤信介
小説原作:松岡圭祐
脚本:宇田学
配給:東宝
出演:
凜田莉子:綾瀬はるか
小笠原悠斗:松坂桃李
流泉寺美沙:初音映莉子
リシャール・ブレ:ピエール・ドゥラドンシャン
朝比奈尚幸:村上弘明
荻野甲陽:橋本じゅん
山田聡村:杉蝉之介
喜屋武友禅:児嶋一哉
江来佳織:角替和枝