映画「シン・ウルトラマン」 なかなかいいものの、シン・ゴジラには及ばない

映画「シン・ウルトラマン」を観ました。

なかなか面白いものがあるものの、なんか違和感というか、シン・ゴジラには及ばないと感じました。
樋口真嗣(実写版進撃の巨人の監督)は特撮は得意だけど、監督には不向きという説をより強めてしまった気がします。
あと、人間ドラマや駆け引きの部分が弱いなと感じました。

そして、詰め込みすぎな気がします。

カイジュウがいくつも登場するようになり、カトク隊が組織され、そしてウルトラマンが登場する。
するとザラブ星人が、ザラブ星人としてカトク隊に接触してきた。

ウルトラマンと外星人と人類の関係をめぐって、ドラマが展開していくという感じです。

メフィラス星人を演じた山本耕史がいい存在感を出しているのですが、人間ドラマや駆け引きなどが浅い。
詰め込みすぎ感もありますが。

部分としてはいいものがあるけど、全体的なドラマが何か違う。
その辺が、樋口監督なのでしょうか。

シン・ゴジラは新しいものを感じましたが、シン・ウルトラマンは過去のオマージュだらけで、そこで足を取られている気がします。
あと、庵野構図(カット割り)が真似事で終わっている気がします。

邦画「シン・ウルトラマン」 2022年

監督:樋口真嗣
脚本:庵野秀明
出演:
斎藤工:神永新二
長澤まさみ:浅見弘子
有岡大貴:滝明久
早見あかり:船縁由美
田中哲司:宗像龍彦
西島秀俊:田村君男
山本耕史
岩松了
嶋田久作
益岡徹
長塚圭史
山崎一
和田聰宏
津田健次郎:ザラブ(声)