映画「JUNK HEAD」 ほぼ一人で制作したストップモーションアニメ

映画「JUNK HEAD」をAmazonで観ました。
ほぼ一人で七年かけて制作したSFアニメです。
あらすじ
環境破壊が進み、地上はもはや人間が住めないほど汚染された。人類は地下開発のための労働力として人工生命体マリガンを創造するが、自我に目覚めたマリガンが反乱を起こし地下を乗っ取ってしまう。それから1600年後。遺伝子操作で永遠に近い命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。絶滅の危機に陥った人類は、地下で独自に進化を遂げたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に名乗りをあげたダンス講師は、調査中に死と隣り合わせになったことで命を実感し、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。
劇場公開に至るだけあって、その細やかな映像は見事です。
SF好きにはたまらないものがあるでしょう。
そして、CGでなくストップモションアニメというところが、もはや狂気と言っても良いかも知れません。
参考:世界で絶賛されたSFストップモーションアニメ『JUNK HEAD』堀貴秀監督の狂気の才能と情熱を聞く
でも、純粋なエンターティメントとしてみると、いろいろと粗があります。
昨今はYoutubeで、いらすとや画像だけを駆使して、ちゃんとエンタメに仕上げている動画もあることを考えると、シナリオ的には何とかならなかったかとも思えます。
そして、キャラクタセンスもどこかで見たことのあるものが多く、目新しさに欠ける気がします。
なんか90年代的なセンスというか。
30年前の自分が見たら、かなり衝撃を受けたでしょう…。
ほぼ一人でやり遂げたことには凄さを感じます。
実力が認められたのだから、予算も人も使えるようになると思うので、次回に期待します。
邦画CG「JUNK HEAD」 2017年
評価:★★
監督・脚本:堀貴秀
配給:ギャガ
制作:やみけん