映画「最終兵器彼女」 うーん、ちせのキャラクタの扱いからして

2024年10月18日

映画「最終兵器彼女」をDVDで観ました。
連載当時から、ひとくせある感じの漫画だったと覚えています。
ただ、数巻くらいしか読んだことはありませんが。

映画はネットによると評判が悪いです。
けれど、マンガ夜話に触発されて観ることにしました。

あらすじ

小樽に暮らすシュウジ(窪塚俊介)とちせ(前田亜季)は、交際を始めたばかりのごく普通の高校生のカップル。だが、ちせは自衛隊によって開発・改造された、世界が恐れる”最終兵器“だったのである! 諸外国からの攻撃に対し、高い戦闘能力で迎撃するちせ。シュウジは、そんな彼女に戸惑いながらも、普段は何も変わらない彼女と愛を育み、やがて一緒に生きたいと思うようになっていく…。

主演は、「バトルロワイヤル」の前田亜季。
ちせを地味子として表現しようとしているようですが、キャラクタが前田亜季と合っていないです。
まあ、他の役者の棒読み演技も気になりますが。

漫画原作からして、戦争という題材を扱っているのにもかかわらず、何と戦っているのか、なぜ戦っているのか、なぜ最終兵器なのかが一切描かれないです。
これを原作では、ちせのキャラクタ、存在感で押し切っている感じがあるのですが、映画ではうまく処理できていないようです。

登場人物の背景などをちゃんと描いていないのに、せつない恋愛ドラマにしようとしているので、観ている側も感情移入できません。

監督も、映画作りの実績があるものの、映像主体の人のようです。

実写邦画「最終兵器彼女」 2006年

評価:
監督:須賀大観
漫画原作:高橋しん
脚色:清水友佳子
配給:東映
主題歌:「すみか」メレンゲ
出演:
ちせ:前田亜季
しゅうじ:窪塚俊介
アツシ:木村了
アケミ:貫地谷しほり
テツ:渋川清彦
ふゆみ:酒井美紀
ムラセ:伊武雅刀
ナカムラ:川久保拓司
中隊長:二階堂哲
白衣の男:津田寛治
自衛隊員:充吉修介
奥村勲
原田光輝
中森祥文
鈴之助
清水一哉
越康広
田崎敏路
本宮憲二
犬橋哲郎
山崎大昇