アニメ映画「かがみの孤城」 設定の作りこみが甘い

2025年10月4日

アニメ映画「かがみの孤城」を観ました。

あらすじ

中学生のこころは学校に居場所をなくし、部屋に閉じこもる日々を送っていた。そんなある日、部屋の鏡が突如として光を放ち始める。鏡の中に吸い込まれるように入っていくと、そこにはおとぎ話に出てくる城のような建物と、6人の見知らぬ中学生がいた。そこへ狼のお面をかぶった少女「オオカミさま」が姿を現し、ここにいる7人は選ばれた存在であること、そして城のどこかに秘密の鍵が1つだけ隠されており、見つけた者はどんな願いでもかなえてもらえると話す。

ネットの評判もよかったので見てみたのですが、せっかくの舞台設定の作りこみが甘いことがとても気になりました。
これは子供向けのアニメかなと、アニメ映画「ニノ国」を観た時のような感想を持ち始めました。

作者の最も描きたいことは、そこじゃなくていじめ・孤立とその再生物語ということはわかるのですが、(視聴者にも)鍵を探せとか問うている割に、舞台設定を作りこんでいない。
原作小説は、もっとしっかりして面白いのであろうと思われますが…。

こういうところを作りこんでいないと、せっかくの物語が安っぽく、子供受けっぽく見えてしまうので残念です。

アニメ邦画「かがみの孤城」 2023年

評価:★★
監督:原恵一
小説原作:辻村深月
脚本:丸尾みほ
配給:松竹
アニメ制作:A-1 Pictures
主題歌:優里『メリーゴーランド』
声の出演:
こころ:當真あみ
リオン:北村匠海
アキ:吉柳咲良
スバル:板垣李光人
フウカ:横溝菜帆
マサムネ:高山みなみ
ウレシノ:梶裕貴
矢島晶子
美山加恋
池端杏慈
吉村文香
伊田先生:藤森慎吾
養護の先生:滝沢カレン
こころの母:麻生久美子
オオカミさま:芦田愛菜
喜多嶋先生:宮崎あおい