映画「RRR(アールアールアール)」 インド映画の底力 本年度ベスト映画候補

映画「RRR」(「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」)を観ました。
インド映画は初めてです。
「ムトゥ 踊るマハラジャ」も「バーフバリ」も観ていませんでした。

インド映画の底力を観ました。

わからなくても楽しめる映画です。
名場面というか、歌舞伎でいう見栄を切る場面・演出が多く、スローが多用されています。
日本や西洋の映画と違う文化だなと思いつつも、いつの間にか受け入れてしまいます。

話は、植民地時代のインド。
イギリス人に差別を受けているインド民衆から、武器を調達するために警察隊でのし上がることに努める男と、奪われた娘を取り戻すために立ち上がる男。
義兄弟の誓いを交わすがいつのまにか…

内容もてんこ盛り。

バディ・ブロマンス、恋愛要素、の展開から、インド映画定番の全員ダンスからのダンス耐久対決、マトリクス初登場を感じさせる(というには別方向の)アクション、すれちがう義兄弟の思い、ちょっと残酷なシーンなど。

特に、イギリス人が、これがタンゴ、これがこれがフラメントと見せつけた後に、それらは知らないがナトゥなら知っていると踊りだすあたりは面白いです。
これがインド映画の全員ダンスかと。

突っ込み所は多いものの、ここまでやる感はさすがです。
これぞ映画大国からやってきた、パワフル映画です。

3時間近くという長尺映画ですが、死ぬ前に一度は見ておけという感じです。
いいか悪いか人それぞれかもしれませんか、人生一度は経験してほしい映画です。

また主役の人がどこか日本人に近い顔なのも、なじみやすいのかもしれません。

アジア映画「RRR」 2022年

監督:S・S・ラージャマウリ
原案:V・ビジャエーンドラ・プラサード
出演:
コムラム・ビーム:N・T・ラーマ・ラオ・Jr.
ラーマ・ラージュ:ラーム・チャラン
アジャイ・デーブガンヴェカンタ・ラーマ・ラージュアジャイ・デーブガン
シータ:アーリアー・バット
サロージニ:シュリヤー・サラン
サムドラカニ
スコット・バクストン:レイ・スティーブンソン
ラジーブ・カラカーナ
キャサリン・バクストン:アリソン・ドゥーディ
ジェニー:オリビア・モリス