映画「シン・ウルトラマン」 なかなかいいものの、シン・ゴジラには及ばない

2025年8月11日

映画「シン・ウルトラマン」を観ました。

あらすじ

通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。

なかなか面白いものがあるものの、なんか違和感というか、シン・ゴジラには及ばないと感じました。
樋口真嗣(実写版進撃の巨人の監督)は特撮は得意だけど、監督には不向きという説をより強めてしまった気がします。
あと、人間ドラマや駆け引きの部分が弱いなと感じました。

そして、詰め込みすぎな気がします。

カイジュウがいくつも登場するようになり、カトク隊が組織され、そしてウルトラマンが登場する。
するとザラブ星人が、ザラブ星人としてカトク隊に接触してきた。

ウルトラマンと外星人と人類の関係をめぐって、ドラマが展開していくという感じです。

メフィラス星人を演じた山本耕史がいい存在感を出しているのですが、人間ドラマや駆け引きなどが浅い。
詰め込みすぎ感もありますが。

部分としてはいいものがあるけど、全体的なドラマが何か違う。
その辺が、樋口監督なのでしょうか。

シン・ゴジラは新しいものを感じましたが、シン・ウルトラマンは過去のオマージュだらけで、そこで足を取られている気がします。
あと、庵野構図(カット割り)が真似事で終わっている気がします。

邦画「シン・ウルトラマン」 2022年

評価:★★★
監督:樋口真嗣
小説原作:
脚本:庵野秀明
配給:東宝
主題歌:米津玄師「M八七」
出演:
神永新二:斎藤工
浅見弘子:長澤まさみ
滝明久:有岡大貴
船縁由美:早見あかり
宗像龍彦:田中哲司
田村君男:西島秀俊
メフィラス:山本耕史
岩松了
嶋田久作
益岡徹
長塚圭史
山崎一
和田聰宏
ウルトラマン(声):高橋一生
ザラブ(声):津田健次郎
ゾーフィ(声):山寺宏一
堀内正美
小林勝也
利重剛
竹野内豊