映画「記憶にございません」 三谷幸喜監督のやりすぎ感がおとなしく

2025年7月3日

映画「記憶にございません」をAmazon Primeで観ました。

三谷幸喜監督の久しぶりの作品ということで、楽しみにしていました。
前作が個人的にはかなり残念な出来だったので、今回はどうか…と少し不安もありましたが、テーマを「政治」という真面目な世界に置きつつ、その中で羽目を外すという、三谷作品らしい原点回帰を感じました。

狙いは悪くありませんし、十分に面白いです。
ただ、いつもの「やりすぎ感」や勢いのあるギャグが影を潜めていて、全体的におとなしめな印象でした。

また、せっかく「政治」という題材を扱っているのに、もう少し深く切り込んだり、鋭く風刺したりする部分があれば、さらに面白くなったのではないかと思います。
なんだか、無難に「置きにいった」ような印象が拭えず、そこが少し残念でした。

とはいえ、安心して楽しめる作品であることは間違いありません。
三谷作品のファンであれば、肩の力を抜いて観られる一本です。

邦画「記憶にございません」 2019年

評価:★★
監督・脚本:三谷幸喜
配給:東宝
出演:
黒田啓介:中井貴一
井坂:ディーン・フジオカ
黒田聡子:石田ゆり子
鶴丸大悟:草刈正雄
古郡祐:佐藤浩市
番場のぞみ:小池栄子
寿賀さん:斉藤由貴
スーザン・セントジェームス・ナリカワ:木村佳乃
山西あかね:吉田羊
柳友一郎:山口崇
大関平太郎:田中圭
小野田治:梶原善
南条:実寺島進
古賀:藤本隆宏
野々宮万作:迫田孝也
鱒淵影虎:ROLLY
八代:後藤淳平
ジェット・和田:宮澤エマ
黒田篤彦:濱田龍臣
キャスター:有働由美子
牛尾:飯尾和樹
森崎:小林隆
桜塚:市川男女蔵
戸波:小澤雄太
サラリーマン:近藤芳正
定食屋店長:阿南健治
高級レストラン店長:栗原英雄
スナイパー:川平慈英