映画「グリーン・ブック」 上質なバディムービーと黒人差別

2025年5月22日

映画「グリーン・ブック」を観ました。
グリーン・ブックとは、黒人向けの安全に観光をするためのガイドブックのことらしいです。
この映画は、Movie Walkerで66人も評価をつけていながら五つ星という極めて評価の高い作品なので、ぜひと思って観ました。

あらすじ

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。

ストーリーは、主人公の白人男性は職を失い、育ちのよい黒人ピアニストの演奏遠征のドライバーとして雇われた。
その遠征の中でそのピアニストと懇親を深め、同時に黒人差別について知っていく。

最強のふたり」のようなエンタメ寄りなバディムービーと思いきや、極めて真面目な映画でした。

そして、アメリカ南部の根強い黒人差別が所々で描かれ、主人公がその実態に反感を覚えていく様が描かれます。
このさじ加減が絶妙で、いい映画になっています。

洋画「グリーン・ブック」 2019年

評価:★★
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー
配給:ギャガ
出演:
ビゴ・モーテンセン:トニー・“リップ”・バレロンガ
マハーシャラ・アリ:ドクター・ドナルド・シャーリー
リンダ・カーデリニ:ドロレス
ディミテル・D・マリノフ:オレグ
マイク・ハットン:ジョージ