映画「響 -HIBIKI-」 アイドル映画でない力作

2025年5月11日

映画「響 -HIBIKI-」を観ました。
純粋に映画を楽しむには、原作を読まない方がいい派です。
MOVIE WALKERで評価が高いものの、欅坂48の平手友梨奈が主演ということで期待半分で観ました。

鮎喰響(あぐい ひびき)。
寡黙な地味娘だが、直情型でぶっとんだ行動をする。
文芸部入部のシーン、不良少年との屋上の落下シーン(トレーラーフィルムで使用)と常人ではありえない行動を見せる。

ただ、それ以外は地味な映画に見えてました。

受賞発表時の椅子殴りシーン。
モーションで展開が読めているのに、インパクトの瞬間、思わず目を背けたくなる映像。
受賞の連絡を待つ小栗旬が、携帯電話が鳴るとびくっとなるシーン。こちらも釣られてびくっとなる感覚。

この監督、只者じゃないと思えました。
核の作品ラインナップを見ると、漫画原作の映画化を多くやっており、「君の膵臓を食べたい」の実写化の監督でもありました。
まあ、キミスイはアイドル映画でしたが。

基本的にこの映画は、常に嫉妬や何かやらかすという緊張感が漂っています。これが、センスがよくて映画を面白くしています。

映画の最後の、響の直情型ゆえの結果、安易にハッピーエンドにしない
ところが素晴らしいです。

一定の評価を得ているようですが、もっと評価されていい作品ではないでしょうか。
アイドル映画なんてとんでもないいい映画です。

アヤカ・ウィルソンって聞いたことがあるなあと思ったら、パコと魔法の絵本の主演の女の子でした。

邦画「響 -HIBIKI-」 2018年

評価:★★
監督:月川翔
漫画原作:柳本光晴
脚本:西田征史
配給:東宝
主題歌:平手友梨奈「角を曲がる」
出演:
鮎喰響:平手友梨奈
花井ふみ:北川景子
祖父江凛夏:アヤカ・ウィルソン
山本春平:小栗旬
神田正則:高嶋政伸
田中康平:柳楽優弥
鬼島仁:北村有起哉
矢野浩明:野間口徹
椿涼太郎:板垣瑞生
笠松将
大坪正人:黒田大輔
藤野弘:小松和重
祖父江秋人:吉田栄作
千葉哲也
吉田ウーロン太
黒川芽以
内田慈
河井青葉
春海四方
小林元樹
八城嵩司
足立智充
宮本大誠
桜井聖
山村紅葉
橋爪淳