映画「累(かさね)」 土屋太鳳と芳根京子のダークファンタジーへの挑戦
映画「累(かさね)」を観ました。
ある事件によって変えに大きな傷をもつ内向的な女性が、とあるリップクリームを使ってキスをすると、キスをした相手と容姿を入れ替えることができるという映画です。
入れ替わりの対象となる舞台女優に土屋太鳳、傷をもつ女性に芳根京子が演じます。
それともう一人、この二人をうまくとりなして己の出世と欲望を叶えようという男を演じる浅野忠信の三人でストーリーが展開していきます。
個人的には、NHKの朝ドラで好演したものの、その後のヒットに恵まれていない芳根京子を応援していました。
序盤のキスによる入れ替わりのシーン。
芳根京子も人物の入れ替わりを見事に演じています。
さらなる演技力を期待していたのですが、演技力としてはそこまで。
この映画でも、主役:土屋太鳳とされているのを覆すことを期待していたのだけれど。
検察側の罪人の酒向さんのような狂気・怪演は見せてはもらえませんでした。
ラストの土屋太鳳のサロメの踊り、なかなか良かったのですが、生首を扱う演技は残念でした。
役者の演技には限界があったかもしれないけれど、せっかく土屋太鳳や芳根京子がこの映画に出たのだから、狂気とかにもっと迫ってほしかったです。
邦画「累-かさね-」 2018年
監督:佐藤祐市
出演:土屋太鳳、芳根京子、横山裕、筒井真理子、生田智子、村井國夫、
壇れい、浅野忠信