映画「泣き虫しょったんの奇跡」 プロ棋士への道

映画「泣き虫しょったんの奇跡」を観ました。
将棋の奨励会。
プロ棋士になるためには、26歳までに四段まで昇段する必要があります。
年齢制限というのも残酷な気がしますが、いつまでも望みの少ないものにしがみつくよりは、早く人生を切り替えるという意味でも悪くはないと思います。
26歳未就職なら、それほど絶望する経歴年齢でもないですし。
ただそれが当事者に受け入れられるかは別問題ですが。
ストーリーは小学校のころ将棋が得意で奨励会に入りプロを目指すが、年齢制限にかかりプロへの道を断念。
しかしアマチャンピオンになり、新聞社主催のプロ交流戦でも勝ち越しの成績を収めていたので、周囲の協力もありプロ編入試験を新たに設けてもらい、そこで合格してプロ棋士になることができたという瀬川晶司棋士の実話です。
私も資格試験に挑戦していたことがあり、才能という言葉でしか周囲との差が説明できない状態で挫折した経験を持つので、正直、年齢制限によるあせり・喪失感は見ていられませんでした。
そんな経験があるので、挫折からアマで活躍→プロになれるというところは感動できました。
ただこの映画は結構淡々と描いているので、普通の人から見たら退屈な映画に映るかもしれません。
それと、豪華キャストがワンスポット使われていたりするのも魅力です。
藤原竜也、あれだけなんだ…。
でも、小学校の担任の先生が、ちょっと絡んでくるあたりはいいです。
しかし、チラシの「負けっぱなしじゃ終われない。」は、ちょっとニュアンスが違うような気がします。
邦画「泣き虫しょったんの奇跡」 2018年
評価:
監督:豊田利晃
小説原作:瀬川晶司
脚本:豊田利晃
配給:東京テアトル
出演:
瀬川晶司:松田龍平
鈴木悠野:野田洋次郎(RADWINPS)
新藤和正:永山絢斗
村田康平:染谷将太
山川孝:渋川清彦
畑中良一:駒木根隆介
清又:新井浩文
加東大介:早乙女太一
冬野渡:妻夫木聡
真理子:上白石萌音
南咲子:石橋静河
山口:板尾創路
見知らぬ男性:藤原竜也
瀬川靖司:大西信満
池田学:奥野瑛太
山中徹:遠藤雄弥
中堅棋:士山本亨
関西棋士:桂三度
新條:三浦誠己
安田師:匠渡辺哲
鹿島澤佳子:松たか子
瀬川千香子:美保純
工藤一男:イッセー尾形
藤田守:小林薫
瀬川敏雄:國村隼
中学時代の晶司:窪塚愛流
中学時代の悠野:後藤奏祐人