映画「シン・ゴジラ」 政府対未確認生物
邦画「シン・ゴジラ」観ました。
ゴジラというと、ノスタルジィやわけのわからない思い入れが作り手側に加わって、あまりいいイメージがないのですが、庵野秀明監督ということで、多少期待してみました。
もともと、学生時代(大阪芸大)にウルトラマン同人映像を作っていたくらいですから。
さて、シン:新の名の通り、ゴジラという概念がない前提で物語は始まります。
船の沈没事故から、謎のエネルギー反応、そして謎の生物の出現。
その姿を見たとき、「え、これがゴジラ?」と思ってしました。
その真ん丸目といい、かなりふざけた感じがあります。
それが、活動中に進化するという究極生物だということがわかり、従来のゴジラの姿となり、恐るべき攻撃力を発揮します。
放射能を吐く辺りは、庵野監督も関わった風の谷のナウシカの巨神兵さながらです。
この映画の素晴らしいところは、なんとか会議だの官僚組織としての体裁をこなしながら、組織として物事を解決していくところです。
そこには、形式主義や責任感の希薄などがありながらも、全体としてちゃんと周っている、日本も捨てたもんではないと思えるものでした。
また、過去の作品をトレースするばかりではだめだというというところが、シン:真ということでしょうか。
邦画「シン・ゴジラ」 2016年
監督:庵野秀明
出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、市川実日子、
柄本明、大杉漣、國村隼、津田寛治、手塚とおる