映画「デトロイト・メタル・シティ」  世界観の違いが気になる

映画「デトロイト・メタル・シティ」を試写会で観ました。
あの話題の漫画が映画になったということで観にいきました。
ちなみに原作の漫画は1巻を読んだだけです。

「僕のしたかったことは、こんなバンドじゃない!!」

再現具合がなかなかで結構面白いです。
原作は1話完結のようなつくりなので、やや野暮ったいような感じがありますが、映画にはそれがないです。松雪泰子も好演で、最初はちと抵抗のあった加藤ローサも結構あっているような気がします。

でも、映画としてのストーリーを大切にしたせいか、ちょこちょこ順番・構成をいじっています。
それがどうも、原作のいちばんうまみのある部分を捨てているような気がします。
シモネタは当然削られるのはいいとしても、あのシュールさを削ってしまうのはどうも、ね。

まあ、出演者に気を使った部分もあるのかもしれません。

運命の分かれ道は、実家に帰ったときの展開。
あれをよしとするか悪しきとするかで印象が変わり、対バンでどういう感想をもつか、ですね。

邦画「デトロイト・メタル・シティ」 2008年

監督:李闘士男
漫画原作:若杉公徳
脚本:大森美香
配給:東宝
出演:
ネギシソウイチ/ヨハネ・クラウザーニセイ:松山ケンイチ
アイカワユリ:加藤ローサ
ニシダテルミチ/カミュ:秋山竜次
ワダマサユキ/アレキサンダー・ジャギ:細田よしひこ
デスレコーズシャチョウ:松雪泰子
ファンエー:大倉孝二
ファンビー:岡田義徳
アサトヒデタカ:鈴木一真
サジクン:高橋一生
ニナ:美波
エムシーキバ:大地洋輔
ディージェーライカ:大谷ノブ彦
オカアサン:宮崎美子
ジャック・イル・ダーク:ジーン・シモンズ
シュンクン:加藤諒