アニメ映画「千年女優」 憧れだけを描かれても…
アニメ映画「千年女優」を観ました。
ある映画監督が、かつて一世を風靡した大女優・藤原千代子の半生を振り返るドキュメンタリー制作を依頼されて、そのドキュメンタリー映像を作っていく映画です。
うーん。
この映画監督の藤原千代子への思い入れは伝わってきますが、それ以外が全くない感じです。
だから、観ている側が置いてけぼりになります。
なんだろう。
さくらももこの「ちびまる子ちゃん」が売れて、それ以前の漫画が売れなかった理由ようなのものを感じます。
さくらももこは昔、ポエムのような毒のない漫画を描いてました。
(4巻くらいに収録されている)。
いろいろなオマージュが含まれているのかもしれませんが、分からない人にはこの映画の魅力すら伝わりません。
大女優藤原千代子の憧ればかりが映像化されますが、本人が何者かなのかは描かれません。
あくまでも、映画監督の憧れの像としてしか描かれません。
もうちょっと、ハードルを下げたうえで、もう少し分かりやすさを盛り込んでほしかったです。
アニメ邦画「千年女優」 2001年
監督:今敏
脚本:村井さだゆき、今敏
配給:クロックワークス
声の出演:
藤原千代子(少女期):折笠富美子
藤原千代子(中年期):小山茉美
藤原千代子(老年期):荘司美代子
立花源也:飯塚昭三
立花源也(青年期):佐藤政道
井田恭二:小野坂昌也
島尾詠子:津田匠子
大滝諄一:鈴置洋孝
美濃:片岡富枝
銀映専務:徳丸完
千代子の母:京田尚子
鍵の君:山寺宏一
傷の男:津嘉山正種
石森達幸
麻生智久
遊佐浩二
小形満
肥後誠
坂口候一
浅野るり
サエキトモ
木村亜希子